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1 平成22年4月から、弁護士法人渋谷パブリック法律事務所(以下、「渋谷パブリック」とします。)の所長になりました蛭田(ヒルタ)といいます。
2 法律事務所・・・、弁護士・・・、何かとても敷居が高く、とっつきにくいといったイメージを、まだまだ持っている方がいると思います。
でも、悩みの解決方法に迷ったら、紛争の中に巻き込まれたら、どうぞ気軽に渋谷パブリックの弁護士にご相談下さい。
渋谷パブリックは、東京弁護士会の支援を受けて設立され、運営されている公設の法律事務所です。
皆様からご相談を受けた弁護士は、真摯にお話を聞き、事実関係を分析し、依頼者の利益を守るべく、その解決に全力を尽くします。
そして、費用についてもきちんとご説明しますし、お支払方法についてもご相談に応じています。
どうぞ、安心して、お気軽にご連絡下さい。
3 ところで、渋谷パブリックは、一般の法律事務所としての役割の他に、法科大学院の学生に対する、リーガルクリニック(臨床法学教育)としての役割を担っている、特質ある法律事務所です。
私は、弁護士には大きく三つの使命があると考えています。まずは、依頼者の利益を守ること、次に権力と対峙し基本的人権への侵害に立ち向かうこと、そして後に継ぐ法曹の育成です。
渋谷パブリックは、リーガルクリニックという過程を通して、法曹の育成に深く係わっている法律事務所です。
4 リーガルクリニック・・・、これは法科大学院生が弁護士の指導の下で、実際の事件を経験してもらい、そのことを通じて、これまで学習してきた法的知識や判例解釈等をより深く学ぶとともに、実務家法曹として必要な、実践的な法的思考を養っていくことを目的としています。
さらに、リーガルクリニックは法科大学院生にとって大きな目的である司法試験合格のためにも、力強い役割りを果たします。
司法試験・・・、これは実務家法曹になるための国家試験で、決して高度な学術的な素養の有無を試す試験ではありません。
もちろん、合格のためには法律書や判例の豊富な知識、深い理解が必要で、そのために生活の大部分を受験勉強に向けなければいけません。
しかし、それだけで果たして司法試験に合格できるでしょうか。
司法試験は、前に述べたように実務家法曹になるための試験で、そこでは与えられた事実を分析し、その事実の中から争点を探り出し、その争点をどう解決するかの法的思考が求められているのです。
昨今、新司法試験の合格率が低迷し、目標とされた人数を下まわる合格者数となっていますが、その原因のひとつには、当該試験の中で与えられた事実を前提とした、法解釈・法的思考等ができていないことがあげられると思います。聞かれていることに答えていないのです。
リーガルクリニックでは、いろいろな生きた事実のもとで、その事実や紛争を解決するには、どうしたらよいか、あの判例は妥当するのだろうか等に、弁護士とともに悩んでもらいます。そして、この経験を通して、事実を前提とした法的思考の能力を高めていきます。
5 リーガルクリニックには、もうひとつ大きな役割りがあります。実務家法曹が相手にするのは、人です。
従って、対話能力も、実務家法曹として、とても必要かつ重要なことです。
しかし、最近、若い弁護士の中で、人との対話がにがてな人が出てきていると聞いています。
担当した事件が終わってしまうと、その後にかかってくる依頼者からの電話に出ない人がいるとのことです。
リーガルクリニックでは、いろいろなタイプの相談者・依頼者、あるいは被疑者・被告人等々と、直接お話しをしてもらいます。
このことは、とても貴重な経験になり、実務家法曹として大切な対話能力がきっと身についていくことと思います。
6 私は、以上のような役割・特質を持った渋谷パブリックの所長として、とても大きな責任を感じるとともに、相談者・依頼者のため、そして法科大学院生を実務家法曹として送り出すため、全力を尽くしていきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
渋谷パブリック法律事務所
蛭田 孝雪
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